どこにもいけない。
道が何本にも別れていて、
薄暗くて、
よくみえないし、
誰もみあたらないから、
迷子みたいになってて、
呼吸もうまく出来ない。
私は否定で文章を終わらせたくないのに、
私にそう喋れと言う人がいるみたい。
闇に蝶が飛んでいて、
なんとなくそっちなのかな、と思う。
少し視線をずらすとオレンジ色の風がさらさらと抜けていく。
ねぇ出てきて。
私、そっちに行きたい。
手を、指先だけ、引いてくれなくては
今は、立っている気力だけ、なんとか保っているだけで。
ほら足が、膝が、
手のひらの空気だけ妙に重たくて、あともう少しなのだけれど。
みぞおちから私じゃなくなっていく。
そういう日に。
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