考えるのは、遠く、近く、あなたが私を呼んでくれていること。
目を閉じたまま、知っているのは、あなたがこの内側に、外側に、その向こう側に、居てくれているということ。
夢のように。ただ、夢のように、わかっている。
私は勢いを増していく凶暴な感情を武器に、決して動かない。
ひとりぼっちではなくて。このなか身はただの空洞。
様相を、じっと、黙って、聴いていて、気付くのは、路地の隙間に影を落とした扉の、向こうには行けないということ。
さぁ、泣きましょう。
あなたもわたしも、だれもみつけてくれない。
みつけられない。
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